映画館の営業が再開されたので、
映画「HOKUSAI」を観に行ってきました。
本来なら昨年公開予定だったのですが、コロナの影響でずっと延期されていました。
北斎の青年期を柳楽優弥さん、老年期を田中泯さんが演じ、ほかにも阿部寛さん、玉木宏さん、永山瑛太さん、青木崇高さんといった豪華な俳優さんたちの熱演も素晴らしかったです。
特に柳楽さんと田中さんの鬼気迫る描写のシーンは見入ってしまいましたよ。
あと、個人的には北斎の娘のお栄を演じていた河原れんさんが素敵でした。
お見かけしたことのない女優さんだと思ったら「HOKUSAI」の脚本家の方だったのですね。
私はお栄が好きなのですが、凛とした粋な雰囲気はお栄にぴったりだと感じました。
江戸時代に政府から娯楽が弾圧されて自由な表現が制限される様子は状況は違えど今のコロナの影響でアートや音楽、エンターテイメントが制限されることにも通じているように感じます。
厳しい状況におかれても北斎が「こんな日だから絵を描くんだ」と筆を握る姿は心に響くものがありましたよ。
そして、繰り返し「絵は世の中を変えられる」という言葉が出てくるのですが、命をかけて、魂を込めて創り出された表現には人を動かす力があると思います。
今、まさに「こんな日だから」というような状況が続いていますが、こんな日だからこそ、こんな時だからこそ自分のできることをできる形で取り組んでいきたい。
そんな1人1人の想いがきっと世の中を変えると信じています。