
今日は目黒不動尊の縁日、そして青龍大権現大祭でした。
毎年5月と9月の縁日の際、11時30分の護摩のあとに青龍権現の法要が行われています。

5月の法要はこちらの垢離堂で行われ、9月の法要は本堂から少し離れたところで非公開で行われています。
青龍大権現は美しい女性の龍神様で、密教を守護していた中国の青龍寺に飛来して鎮守となりますが、後にそのお寺で弘法大師空海が仏法を学んだとされています。
空海が日本に帰国する際、密教を守護することを誓って京都の高雄山麓に勧請されたと言い伝えられているそうです。

目黒不動尊の様々な行事を見学させて頂く度に、仏教を身近に触れる機会があるのは有難いことだと感じます。
そして、今日は本堂に仏画師の方から奉納された「天弓愛染明王図像」が飾られていました。
愛染明王の燃えるような赤が鮮烈で、とても美しい掛け軸でしたよ。
天弓と矢は人々に正しい道をおしえる道具で愛染明王のシンボルですが、これらを更に強調したのが「天弓愛染明王」なのだそうです。
愛欲・煩悩を仏の悟りに変える仏様で、東洋の愛の神様と言われています。
西洋の愛の神様・キューピッドも同じように弓矢を持っているので、共通するものがあるのでしょうね。
恋愛に限らず様々なご縁を結んでくれる仏様なので、良縁を祈願させて頂きました。