
昨日は五百羅漢寺で開催された「らかん仏教文化講座」に参加してきました。
今回で第7回になるそうで、テーマは「怪異から考える仏教文化」
「仏教と妖怪」「恐山の極楽と地獄」というちょっとディープな2本立ての講演でした。
昔から仏教と怪異は密接な関係があり、僧侶が妖怪を退治したり、妖怪が和尚に化けたりといった物語が多く残されているそうです。
また、妖怪と神獣の違い、その区別といったことも興味深く聞くことができました。
今回の講座のポスターにも写真が出ている五百羅漢寺の白澤(獏)像ですが、白澤と獏と麒麟は同一視されていたとのこと。
誰かにとって尊い存在であれば神や仏、恐れられる存在であれば妖怪といったところがあるようです。
そして、青森の恐山についても興味深いお話を聞くことができました。
死者が集まる霊山として有名ですが、この世とあの世をつなぐ場所とも言われています。
参拝する人たちは亡くなった人のために思い思いの供養をしているそうです。
また、イタコの口寄せを求めて今でも全国からたくさんの人が訪れているそうですよ。
講師の先生がおっしゃっていたのですが、仏像にしても供養にしても地域によって様々な違いがあって、そこから怪異も生まれるのではないかということでした。
仏教も様々な視点から見ると興味深いですね。