
池袋の東武百貨店で開催中の
大佛師・松本明慶さん佛像彫刻展に行ってきました。
以前からじっくり作品を見てみたいと思っていたのですが、京都にある美術館は第1、第3の土日のみの開館でなかなかタイミングが合わなかったのですよ。
今日はたまたま池袋に行く用事があり、東武の前を通った時にポスターを見かけて思わず会場に直行してしまいました(笑)

今回の作品展では約400体の作品と造佛過程などのパネルが展示されていました。
明慶さんを知ったのは私の師から聞いたのがきっかけですが、実はその前の2015年6月に行った紀三井寺で拝観した木造千手十一面観世音菩薩が明慶さんの手掛けた仏像だったのですよ。
知らずに作品を拝観していたのですが、思い起こせば「なるほど!」と納得。
私が今までに拝観した中で特に印象に残っている仏像でした。
明慶さんは100年に1人の天才仏師と言われていますが、仏像を彫り始めたのは17歳の時に弟さんを亡くしたことがきっかけだそうです。
そして、手に入る木材を使って高校在学中に300体もの仏像を彫り続けのだとか。
高校の恩師の紹介で慶派最後の仏師と言われた野崎宗慶さんの目にとまり、宗慶師最後の、そして唯一の弟子となったのだそうですよ。
それから50年以上も佛像彫刻一筋でいらっしゃいます。

作品は撮影禁止でしたが、会場外のパネルは撮影OKとのことでしたので撮らせて頂きました。
こちらは聖観音菩薩。

不動明王。

虚空蔵菩薩。

大黒天。


どの作品も迫力があるのに繊細で、あまりの美しさに時間を忘れて見入ってしまいました。
14日(火)まで開催されているので、是非この機会に素晴らしい佛像の数々に触れて下さいね。